美山育造という男

南丹市美山町の山奥にある田歌という集落の公民館で年忘れ落語会を始めたのは23年前の2002年でした。
コロナ禍で中止になったりオンラインでやったりという時期もありましたが今年もこの山里にやって来ました。
始まりはこの写真の方、自称“美山育造”さん。
西宮市の職員だった育造さんは私の落語会の常連さんでした。
ある時、田舎暮らしがしたいとここ美山町田歌に移住したのです。
自身でログハウスの家を建て田んぼをしてニワトリを飼って。
そこで親しく受け入れてくれたこの山里の皆さんにお礼がしたいと落語会を開催する事になったのです。
以後、育造さんが中心になって開催して来て今回が22回目。
第1回目の時は40軒ほどあって20畳ほどの公民館はギチギチの超満員。
膝送りの繰り返しで高座のキワキワまで住民で埋まりました。
小さな子どももたくさんいて、オープニングでは育造さんの子どもさんらがけん玉ショーを披露してくれました。
毎年恒例となって落語会終わりの忘年会も大いに盛り上がり出演者の余興が名物にもなりました。
ところが、育造さんのような新たにやってきた新住民の方も増えましたが過疎化は急速に進んで、現在お住まいになってるのは18軒。
それも高齢で出て来れない方もあり落語会のお客様は20人程度になってしまいました。
さらには来年から育造さんがここ田歌を離れてキャンピングカーで全国を旅して回るというので事実上の最終回。
京都市内から2時間ほどのこの雪深い山里。
もう毎年来れないと思うと寂しく寂しくて。
と思ってたら毎回宿泊させていただいてる山のコテージの【田歌舎】さんが引き継いで下さる事に。
目いっぱい楽しんでいただけるよう来年も頑張ります。
どうか田歌の皆さまお元気でお過ごし下さい。
育造さんもご安全によい旅を続けて落語会には戻って来て下さい。